후리가나로 읽는 일본 고전
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いぼ
童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編
新美 南吉의 童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編(いぼ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,278자 · 30화면
しかし、いまは、松吉は、はずかしくもなんともありません。必死でした。
「よいとまァけ。」
と、水をけって、また松吉はいいました。
すると、弟の杉作がなき声で、
「よいとまァけ。」
と、応じました。杉作も必死でした。
「よいとまァけ。」
松吉は、声をはりあげました。
するとこんどは、杉作ばかりでなく、克巳までがいっしょに、
「よいとまァけ。」
と、応じました。
克巳もまた、必死だったのです。
三人とも必死でした。必死である人間の気持ちほど、しっくり結びあうものはありません。
松吉は、じぶんたち三人の気持ちが、ひとつのこぶしの形に、しっかり、にぎりかためられたように感じました。そうすると、いままでの百倍もの力が、ぐんぐんわいてきました。
「よいとまァけ。」
と、松吉。
「よいとまァけ。」
と、杉作と克巳。
きゅうに、たらいが、速くなったように思われました。もう土手は、すぐそこでした。そら、もう、よしの一本が、たらいにさわりました。
克巳は、いなかの松吉、杉作の家に十日ばかりいたのですが、最後のこの日ほど、三人がこころの中で、なかよしになったことはありませんでした。